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ガラガラガラ…



窓を勢いよく開ける音がする。


「そこどけ長谷川。 邪魔だ！」




私の腕を引っ張って移動させてきたのは中村くん。


「ちょっと痛い！」

「邪魔なんだよ。あんな所に立ってられたら！」




そう言って、中村くんは自分の班に戻って行った。



なんなの、アイツ。 あぁ、嫌い！




「わりー、長谷川大丈夫か？」



コックを開いた男子が謝ってきた。



「うん。平気だよ。頭痛くもないし」


「よかったー。お前窓の近くにいたからガス吸ったかと思った」




窓の近く？ そうだ、私換気で開けた窓の近くに立ってた。

移動したのは中村くんに引っ張っられたから…。

あれ？ なんで中村くんは自分の班から離れてる私の所にいたの？