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となりのにぃに

第13章 両親が不在

「何~ 嬉しそうにしちゃって~。 何かあったの?」


肘で私をつつきながら嬉しそうだ。


「別に何もないよ~」



私たちはじゃれ合いながら学校についた。




敬人のおかげで算数はバッチリ!


他の教科はまずまず出来てるんだ。 ママにその内算数以外にも増やされるかも…。




取り敢えず下校…



早く帰って晩御飯の準備しなきゃ!




「おーい、長谷川~、一緒に遊ばねーかー?」



グラウンドから声が聞こえた。



「並木くん!」



グラウンドから大きく手を手を降っている。




「ごめーん! 今日は早く帰らなきゃならないの!」


「そっか! また遊ぼうな!」


「うん!」




並木くん、好き。 いつも優しくしてくれる。




走り出して、ランドセルをゴトゴトいわせながら急いで家に帰った。




「ハァハァ、疲れた… 運動部入ろうかな? なんちって…」




手を洗って、下準備に取り掛かった。




「えっと、玉ねぎのみじん切りをいためるっか…」




玉ねぎを刻むと、目に猛烈な痛みが走る。




「痛い… 何なの… この、玉ねぎ…」



どうにか刻んで、炒めだした。




炒めていても目に沁みる。



「玉ねぎ嫌い!!」



泣いて叫びながら炒めていった。

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