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となりのにぃに

第12章 敬人の異変

鞄を手に取り、走って学校へ向かった。


すると視界の先に仲のいい友達の姿が見えた。



全力で追いかけ、そいつの肩を掴んだ。




「うおっ!? ビビった… 敬人かよ… はよっす」


「お前、妹いたよな?」


「挨拶しろよ(笑) いるけど?」


「年いくつ?」


「小5」


みりかと同じ歳。



「妹がどうかしたか?」



「いや、その、妹が女だなって思うことあるか?」


「はあ? お前何言ってんだ?」


「悪い、言葉足らずだった。 大人の女に近づいてるって思うことあるか?」


「あぁ、そゆこと? うーん、まあ前まで風呂行く時、下着見ても気にしなかったのに、最近は隠すようになったとか? 」


「意識したりしねぇの?」


「まあ、ちょっと戸惑ったな。お兄ちゃんがお兄に変わったし。でもそれで普通じゃね?」


「そっか、サンキュ」


「なんか知らねぇけど、気に病むなよ」


「あぁ」

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