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｢ただいま｣

｢あ、ママ帰って来た！｣



玄関までバタバタと走る。



｢おかえり、ママ。　　　…と、にぃにのママ？｣


｢久しぶりね、みりかちゃん。　ちょっとお邪魔して良い？｣


｢うん…｣



リビングへ私達3人で向かう。



｢うげっ、母さん…｣



にぃには、にぃにのママを見るなり、引きつった顔をした。



｢…バカ息子、一発殴られる覚悟はできてるのでしょうね？｣



にぃにママの笑顔が逆に怖い。


｢…お、おう…｣



にぃにが返事をすると同時に、頭を拳でグリグリし出した。



｢いてててて……あたっ｣


グリグリ攻撃が終わると、最後に頭をパシッと叩いた。



｢ほんっと、バカ息子！！　長谷川さんに何迷惑かけてんのよ！｣



｢ごめん、でも俺、どうしてもここに残りたいんだ！｣