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異世界転生しなくても美女とハーレム

第7章 寝室を覗く美少女

「それで、調査結果はどうだったんだ?」

もう、開き直るしかない。

しかし、華菜からは意外な言葉が出る。

「あなた、本当に、ごめんなさい」

それだけ言うと、華菜は頭を下げた。テーブルに、ポロポロと涙が落ちるのが分かった。


(え? え? なんで彼女があやまるんだ?)

予想外の展開に、私は混乱して、麻理を見る。
麻理は、神妙な顔をしているが、瞳の奥がニヤついていた。

「お姉さん、大丈夫?」

頭を下げたままの華菜を麻理が抱きしめると、華菜の嗚咽が漏れた。

「ごめんね、麻理ちゃんにもイヤな役割を頼んじゃって。
それに、あなた、疑ってごめんなさい」

どういう事だ? 麻理は、加恋とのことは話してないのか?
それに……、結局なにもなかったが、私は麻理を抱こうとした。

「だから言ったじゃない、お姉さんの取り越し苦労だって。
一夏さん、お姉さんのことを愛してるんだから」

「そ、そうね、麻理ちゃんみたいな可愛い子に言い寄られても絶対に手を出さなかったんだし、浮気なんてあり得ないわね」

「でも、わたしはショックだったよ、全然振り向いてくれないし、一夏さん。
わたしって魅力ないのかな? って自信なくしちゃった」

そう言うと、麻理は本当に舌をペロリと出して苦笑いした。

「そんな事はないわ、麻理ちゃんは誰が見ても可愛いわ」


(なんなのだ……、この茶番は)




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