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先生、出ちゃうよ

第8章 由奈の前進

成瀬先生は予告通り夕方ごろ再び回診に来た。

成瀬「由奈、体調はどう?」

由奈「治療の後、すごく眠くなっちゃってさっきまで寝てたから元気だよ!」

成瀬「そっか、そっか、おしっこは今日出た?」

由奈「お昼頃、看護師さんに導尿してもらったよ!」

成瀬「じゃあ、そろそろおしっこ出したほうがいいな」

先生は腕時計を見ながら言う。

成瀬「由奈、疲れてたら先生導尿してあげるけど、もし頑張れるんだったらおトイレでおしっこする練習してみない?」

由奈「先生と?」

成瀬「うん、今まではベットの上でおしっこする練習してたでしょ?それは上手にできるようになってきたから今度は座った状態でもおしっこできるように練習してみよ!どうする?今日やってみる?」

治療が前進しているのが目に見えて嬉しかった。

由奈「うん、やってみる」

私がそう言うと先生は小さな子供が使うおまるのようなものを準備した。

由奈「先生、これなぁに?」

成瀬「これは治療用おまるだよ!今日はこれ使って練習するよ!」

由奈「ここにするの?」

成瀬「うん!頑張ろう!」

由奈「やだよぉー!赤ちゃんみたいだもん!」

成瀬「大丈夫、頑張って治療する由奈は赤ちゃんなんかじゃないよ!よし、またがってみよう!」

そう言うと先生は私の秘部を露にし、軽々と抱き上げおまるの上に私を座らせた。

成瀬「出ないかもしれないけどまずは自分で出せるかやってみよう!」

とにこやかに言う成瀬先生。
しかし個室とはいえ広い部屋で2人。私は緊張しておしっこどころではなかった。

察した先生は

成瀬「由奈、先生一回お部屋出るけど自分で出せそうならおしっこしてていいからね!」

と言い私を一人部屋に残して出て行った。

5分くらい経った。
成瀬先生が戻ってきた。
頑張ったけれどやっぱりおしっこは出なかった。

成瀬「どう?由奈?」

由奈「せんせぇ!出ない〜!」

私は悲しくなって涙が出てきた。

成瀬「由奈?泣かなくて大丈夫!そんないきなりできるはずないんだから!今日のはチャレンジね!」

そう言って私の涙を拭ってくれる。

成瀬「あーあ、おしっこじゃなくて涙が出てきちゃったなぁ」

といって先生はクスッと笑った。

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