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先生、出ちゃうよ

第3章 おしっこの治療と新たな病魔

先生が部屋を出て行ってから5分近くだったけれど
私は服を脱ぐことができなかった。

成瀬先生とは出会って1週間。
それしか経っていないのに何故か不思議と信頼できた

先生に見られるなら大丈夫。
そう思っていたはずなのに何故だろう。
体が動かない。


迷惑かけたくないのに、、。


トントントンッ!

「由奈ちゃん!先生、入ってもいいかな?」

外から成瀬先生が呼びかける。
私が返事できないでいると

「ゆーなちゃん!先生、入るよ!」

とゆっくり入ってきた。
まだスカートを履いたままの私を見て先生は

「あれ?まだだったかな?」

と私の顔を見る。
なぜか涙が溢れる。

「あれあれ、由奈ちゃんどうした?脱げなかった?
やっぱり女の看護師さんの方がいいかな?」

先生が優しく私に問う。

違うの、違うよ先生、、。

そう伝えたくても涙で呼吸が荒れ、話せない。
でも、成瀬先生はそんな私に気づいてくれて

「大きく深呼吸してごらん?はい、吸ってー!吐いてー!」

と落ち着かせてくれた。

落ち着いた私は先生に
先生になら治療されてもいいと思っていたということ
そして、頑張って脱ごうと思ったけど何故か体が動かなかったことを伝えた。

先生はそうかそうかと頷きながら聞いてくれた。

「由奈ちゃんの気持ち教えてくれてありがとう!
そうだよね、初めてで緊張してるのに先生気づいてあげられなくてごめんね?先生にお着替え手伝わせてくれるかな?」

と優しい口調で私を諭す。

自分の気持ちをこんなに受け止めてもらったのは初めてだった。

小さな時から、お腹が痛いと言えば
「本当に?」とか「大袈裟な!」とか言われ続けてきた私にとって、先生の返答は驚きだった。

私が頷くと先生は
「じゃあここにごろんしてごらん?」
と私を寝かせ
「スカート下ろすよー!」
とわたしの足からスカートを抜き取り、
タオルをかけた後
パンツも脱がせた。

足がスースーして不思議な感じ。

「じゃあ治療始めるよ?」

そう言うと先生は温かい大きな手で私のお腹をさすりはじめた。

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