ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第72章 嫌いな治療
「…な。…ひなー。」
ん……
どのくらい寝てたのかわからないけど、トントンと肩を叩かれて、目を開けると五条先生だった。
「五条先生。」
「気分どうだ?まだぼーっとするか?」
「ううん、大丈夫です。」
「ん。治療頑張ってえらかったな。一緒に帰るぞ。」
今日は土曜日。
学校は休みで、五条先生は確か18時に上がるって言ってた。
検査を受けにきたのが昼一で、その1時間後には治療を始めた。それから治療は1時間くらいしてたとして…
3時間くらい寝てたのか。
相変わらずよく寝るな、わたし。
「お腹空きました。」
「は?腹減った?」
コクッ
「治療してぐったり寝てたかと思ったら、起きてすぐそんな事言えるようになったのか。笑」
まったく、お前は。
って、心の中で言われてるなって思いつつ、五条先生が笑ってくれるのがなんかうれしくて、
「へへっ。」
と笑って見せたら、
ぽんぽん…
ってしてくれた。
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