ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第70章 嘘と隠し事
今朝、五条先生に生理が来たって言ったこと、絶対に、間違いなく伝えられてる。
きっと宇髄先生は、わたしが生理痛で運ばれてきたと思ってたんだろう。
だけど、脱がしたパンツには血もナプキンもついてない。
これは、もう完全にやってしまった…
宇髄「ひなちゃーん、ひなちゃんわかる?生理は?今お腹痛いの生理じゃないのか?」
肩をトントントンと叩かれてうっすら目を開けた。
生理じゃないです…
お腹痛いのは…どうしてでしょう。
たぶん、また悪いものが溜まってるんじゃないでしょうか…
なんて心の中では呟くけど、痛くてそんなこと言える状態じゃ…ううん、痛くなくても言えるわけない。
そして、
宇髄「ちょっとお腹押すぞ?」
と下腹部を押さえられて、
「ん"ん"ーーっ!!!」
この世の終わりかと思うほどの激痛が走る。
「い"っ……ゔぅっ…い"ぃ…ハァッ……ん"………っ…ハァッ…」
痛みによるものか、バレたことによるものか、とにかく冷や汗がダラダラ。
藤堂「ひなちゃん息するよ!頑張るよ!」
宇髄「こらこらこら、意識飛ばすな!」
意識保たなきゃいけないことはわかってるんだけど、痛みにもバレたことにもこれ以上は耐えられず、
もう、やだ……
わたしは意識を手放した。
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