ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第9章 食欲不振
スー…スー…___
「……起きろー。」
「スー…スー……」
「こらっ!起きろ!」
ビクッ‼︎
しまった。
寝ないようにって思ってたのに寝ちゃってた…。
「ごめんなさい…。」
怒られるのはわかってるので先に謝る。
「せっかくまこちゃんにごはん運んでもらったのに、寝てるって聞いて。まったく…。」
ごはんはいつも看護助手の人が持ってきてくれるけど、今日はまこちゃんが持ってきてくれてたんだ。
それは起きとけばよかった。
「ほら、早く食べなさい。」
「はい…。」
たぶん五条先生は食べ終わるまでずっといるつもりだ…。
こうなれば食べるしかない。
とりあえず、スープから手を付けた。
スープはあっという間に飲めたので次はゼリーを。
と思って手を伸ばしたら…
「ゼリーは後。お粥を食べなさい。じゃないとお粥食べないだろ?」
うっ、バレた。作戦失敗…
と仕方なくお粥を口に運ぶ。
…パクッ
…モグモグ
……パクッ
……モグモグ
「……。」
2口食べて手が止まった。
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