ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第68章 お父さんとお母さん
そして、五条先生のご両親が乗った飛行機が着いたようで、いよいよ到着ロビーへ。
大きな荷物を持った人が続々と来る中、五条先生の隣で一歩下がって待つ。
すると、外国人にも負けないくらい、一際背が高くてかっこいいおじ様と優雅で上品なおば様が。
あっ…
直感的にこの人たちだと思ったら、案の定、ニコニコしながらこちらへ近づいてきた。
わたしは五条先生の後ろに隠れるように、そっと身を引っ込める。
五父「悠仁〜!!元気そうだな。」
五母「悠仁、お出迎えありがとう。会いたかったわ。」
って、五条先生とハグする2人。
「2人ともおかえり。フライトはどうだった?」
五母「快適だったわよ。お父さんはずーっと映画観てたけど。笑」
「ゆっくり寝とけばいいのに。相変わらず元気だな。笑」
五父「ははっ。せっかくだから空の旅も楽しみたくてな。」
なんだか、すごく素敵な光景。
わたしにとって五条先生は大人だけど、ご両親からしたら五条先生は子ども。
大人なのに子どもなんだって思うと不思議な感じ。
それに、3人があまりにも絵になるから、
愛情いっぱい、立派に育ったのね。
と、信号待ちで向かいに立つ人の人生をふと想像するように、赤の他人のごとく見つめてた。
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