
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第55章 不穏な予感
コンコンコン___
「ひなちゃん、おはよう。」
「おはようございます…。」
血圧が測り終わると同時に、藤堂先生がやって来た。
「あれ?ひなちゃんどうしたの?元気ない?」
「い、いえ。大丈夫です…。」
「本当?嘘ついてない?」
ギクッ…
藤堂先生すぐ気づくんだから…
でも、お願い、今は見逃してよ…。
あ、そうだ。
今日治療あるんだったよね、それ言い訳にしよ!
「ち、治療が緊張して…。」
「そっか。緊張しなくて大丈夫だよ。姫島さん、体温と血圧は?」
姫島「血圧が107/68、体温は36度です!(キラキラ)」
嘘でしょ…。
さっきまであんな怖かったのに、なんで突然めっちゃ笑顔で声も高くなってるの?
