ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第55章 不穏な予感
_____翌日
コンコンコン___
「おはよう。」
「おはようございます。」
朝、ご飯を食べ終わると姫島さんが来た。
初めて話すから緊張する。
「今日からよろしく。はい、これ今朝の薬ね。」
と薬を渡されたけど、いつものゼリーがない。
「あの、すみません。ゼリーは?」
「え?ゼリー?」
あ、まこちゃんから聞いてなかったのかな?
「お薬飲むゼリーです。ゼリーでいつも飲んでたんですけど…。」
「は?もう高校生なのにゼリーなしで飲めないの?」
え…?
こ、怖い…。なんでそんな威圧感すごいの…?
どうしよう、5日間もまこちゃんいないのに、もうこの人ちょっと苦手…。
「ご、ごめんなさい…。飲むの下手で。」
「そんなんじゃみんなからバカにされるわよ?ゼリーなしで飲みなさいよ。」
…そう、だよね。
普通はみんなお水だけで飲むんだもんね。
「はぃ…。」
と言って水でトライしてみるけど、飲めない…
どうしよう、飲み込めずに口に残っちゃう。
苦くなる前に早く飲み込まないと!
ゴクッ…
「ッケホ!ゲホゲホッ!」
頑張って飲もうとしてたけどどうしてもダメで、結局薬を吐き出してしまった。
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