
ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第54章 胸の"トクン"は恋の病
コンコンコン___
「お疲れさま〜。」
「神崎先生、お疲れ様です。ひなあの後大丈夫でしたか?」
「うん。本人にどうしたのって聞いても答えないんだけどね。まぁ、身体に問題はなさそうだよ。」
「そうですか。ありがとうございました。」
「でさ、ひとつ聞きたいことがあるんだけど。」
「はい。」
「五条先生、ひなちゃんとなんかあった?」
「いえ、特に何も。最近ひなに会ってませんでしたし、寝てる間に様子見に行くことはありますが、顔合わせたのは屋上へ脱走した後に叱った時以来でしたし…もう2、3週間喋ってないですね。」
ふーん。この反応は本当に何もなさそう。
「そうか。ということは…」
「ひな、なんかありましたか?まさか、俺が叱ったのずっと引きずってるとか…。」
「まぁ、それはそれであり得るけど、さっきのはそういうことじゃないと思う。まぁ、ちょっと藤堂先生に連絡入れとくよ。」
「はい。よろしくお願いします。」
