ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第36章 定期健診
コンコン___
ガラガラ___
!?
突然、藤堂先生の後ろにあるドアが開いて、五条先生が入ってきた。
そして、なぜか咄嗟にブラウスを閉じて胸を隠してしまった。
「ひなちゃん?」
勢いよく前を閉じたもんで、聴診中の藤堂先生の手にわたしの手が思いっきりぶつかってしまった。
「何やってんだ?」
それを見てた五条先生も、まさに何やってんだ?という顔と声。
「す、すみません…」
「聴診中だろ?藤堂先生が聴いてくれてるんだから邪魔するな。」
「は、はい。ごめんなさい…」
「ふふっ。五条先生に見られると恥ずかしかった?」
「いえ、そんなことはないですけど…」
けど、なんで隠しちゃったんだろう…
というのは自分でもよくわからず、もう一度ブラウスを開いて聴診してもらった。
すると、
「ん?」
と五条先生の低い声が。
藤堂先生のすぐ後ろで、机の上にあるパソコンの画面を見てるけど、なんか五条先生の顔の雲行きが怪しい。
さっき藤堂先生が何か打ち込んでたし、たぶん、その画面にはわたしのカルテが表示されてるよね…?
何…?
「ひなちゃん、深呼吸しててー。息止めちゃってるよ。」
「す、すみません…」
五条先生に気を取られてた。
とりあえず、聴診に集中…
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