ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第137章 波紋のざわめき
それから少しして、
コンコンコン___
「ひなちゃん!!」
「お母さん!」
用事が終わったようで、お母さんが駆けつけてくれた。
「ごめんね、私がいない時に…!びっくりしたでしょう。今どう?大丈夫?」
「陣痛が10分切ったところです。痛みは少しずつ強くなってる感じはあるんですけど、まだ我慢できるな〜くらいで。カテーテルだけ、さっき入れてもらいました。」
「そう。落ち着いているようでよかったわ。悟くん、ごめんね。ありがとうね。」
「いいえ、僕はなにも。」
元助産師のお母さんは、慣れた手つきでCTGの記録を見て、
「うん。陣痛しっかりついてきてるわね。よかった、よかった。」
と。
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