ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第102章 突沸
やだ…、注射される…っ!
そう思ったわたしは、
「嫌だぁ!!」
喉が切れそうなくらいにまた叫ぶ。
工藤「ひなちゃん大丈夫だぞー!ちょっと冷たいだけだからなー!」
工藤先生が冷たいって言うのは、消毒のアルコール。
工藤先生の注射はいつも、消毒と穿刺が流れるようで、いつ針を入れられたのかわからない。
でも、わたしはその技術をもう知ってるから。
消毒が冷たいのに気を取らせようとしてるけど、そんなのに引っかかるとかないんだから。
「痛いの嫌だぁ!!」
宇髄「ひなちゃん、痛くないから大丈夫だぞ。工藤先生、いつも痛いことしないだろ?」
「痛いの!!痛く無くても全部やなのっ!!!」
また、誰も離してくれない…。
こんなに叫んでるのに、わたしの声なんて有って無いも同然なんだ。
どうしてこんな扱いしか受けないんだろう。
わたし、前世で何したって言うの…。
もう、疲れた。
考えても仕方のないことは考えないでおこう。
ただ、先生たちがその気ならこっちだって…
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