ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第100章 宇髄先生の治療
藤堂「ひなちゃん深呼吸するよ、力抜こうね。こっちのお手手、先生と握ろうか。」
内診台にしがみつくわたしの手を、藤堂先生が離そうとする。
でも、痛くて痛くて、握りしめる手に力が入るばかり。
藤堂「ひなちゃん、ひなちゃん。お手手離せる?」
無理だよ、無理…っ。
だって今すっごい痛い。
男の藤堂先生にはわからないでしょ。
小さい穴を無理矢理器具で広げられて、その奥にあるさらに小さな穴をこじ開けるように、
「ゔぅっ……っ!!……っ、あ"ぁ…っ……」
管を突っ込まれるの。
「い"っ……たぁあい!!ハッ、ハァ…っゔ……痛い、痛い…っ。ハァハァ、ハァ、ハッ……っ」
宇髄「ごめんな、今の痛かったな。でも管は入ったから。1番痛いの終わったぞ。」
1番痛いのが終わったんじゃない。
1番痛いのが続いてるんだよ。
「ハァハッ、ゲホゲホッ!! 痛っ…、痛い……、い"ぃ"……」
藤堂「痛いね。痛いけど力抜こう。大丈夫大丈夫。もうちょっとだからね。」
宇髄「よし、お腹お水入れるぞ。ちょっと気持ち悪くなるよ。藤堂先生とお手手握っててごらん。」
内診台の手を藤堂先生に離されて、今度は藤堂先生の手を握りしめる。
同時に、子宮はツンとした痛みに襲われて、もうこれ以上は、耐えられない状態に。
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