ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜
第85章 初めの一歩
…え?
あ、あれ??
寝室には、五条先生のキングサイズのベッドにわたしのシングルサイズのベッドがあった。
はずなのに…
わたしのベッド…どこ…?
部屋の真ん中に五条先生のベッドがドーンとあるだけで、わたしのベッドがなくなってる。
えぇ!?なんでっ!!
ということで、わたしはすぐさまキッチンへ。
「ご、五条先生!!」
「なんだ、そんなでかい声出して。病み上がりだろ、どうしたんだ?」
「わたしのベッドがない!!」
「あぁ…ひなのベッドは入院してる間にゲストルームに移した。」
あ、なんだ、そういうことだったのか。
ゲストルームに…って、
えっ?
ゲストルームに移したって…
「どういうことですか!?どうしてゲストルームに持って行っちゃうの!?」
「前みたいに、夜中に発作が起きたりするかもしれないだろ。その時すぐ隣にいる方がいいと思って。」
「すぐ隣って、ベッドが違うだけで今までもすぐ隣でしたけど…」
「真横にいる方がすぐ気付けるし処置も早いだろ?それに…」
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