
りさと3人のDoctors
第75章 初めての…
「りさ大丈夫か?かなり痛いだろ…?」
一生懸命力を抜こうとするりさの目尻には、キラリと光るものが見える。
「ひとつになりたいの…。だから、お願いやめないで…。そのまま、少し待って…。」
「わかってる…。上手に力抜けてるぞ。今、先っぽは入ったからな。」
まだ先っぽだけ…と、先の長さに思いやられつつ、りさは一生懸命力を抜く。
そして、また10分以上経って蒼に合図した。
「うぅ…ぃ…んんっ……っ……」
蒼が中へ入ってくるたび、メリメリと音がするように痛い。
あそこは焼けるような感じがする。
それでも、これを乗り越えないと大好きな蒼とは繋がれない。
そう思って、りさは必死に痛みに耐える。
「…っ…いっ、いっったい!痛いっ!!」
半分を超えたところで、りさにここまでで1番の痛みが襲った。
「はぁはぁ…先生…ぐすん、ぐすん、痛いよぉ……。」
「ごめんな、りさ…。痛いよな…。あんまり痛かったら無理するな。」
りさは首をぶんぶん横に振る。
「今日がいい…。また次いつできるかわからないから。最後まで…ぐすん、最後までするっ…。」
「わかった…。もう半分以上入ってるからな。ここが1番痛いと思うんだ。ゆっくり、しっかり慣れてからでいいからな。そしたら、次全部入れよう。」
コクっ…
