
りさと3人のDoctors
第71章 センター試験
「受験票、筆記用具、時計、カイロ、受験票…。よし、これで忘れ物はないよね。」
今日はセンター試験当日。
りさは部屋で最後の持ち物チェックをしてリビングに降りた。
蓮「りさ、忘れ物はない?受験票は持った?」
「うん。それはもう何回も確認したから大丈夫!」
蒼「はい、これお弁当。」
「ありがとう。」
蒼「りさごめんな、会場まで見送りに行けなくて。」
蓮「にぃにもごめんね。朝から仕事行かなくちゃいけなくて。」
この日、蒼と蓮は朝から病院に行かなければならず、りさを会場まで見送ることができない。
試験会場までは豪が送ることになっていた。
「ううん、先生もにぃにもお仕事だから仕方ないよ。豪先生が送ってくれるし、大丈夫!」
蓮「りさ、緊張しなくていいからね。って難しいだろうけど、周りなんて気にせず、自分がやってきたことを信じれば大丈夫だからね。」
蓮はりさの頭をぽんぽんと撫でた。
「うん。にぃに、ありがとう。」
蒼「りさ、おいで。」
「先生…。」
今度は蒼がりさをぎゅっと抱きしめる。
蒼「りさいい?落ち着いて、リラックスするんだよ。みんなりさのこと応援してるからな。試験の間、仕事しながらパワー送り続けるから、緊張したり不安になったり迷ったりした時は、俺たちのこと思い出して。りさならきっと上手くいくから、ね?」
「先生、ありがとう…。」
