
くるみの初恋、高校教師。
第19章 先生助けて…
「くるみ、辛かったな。守ってやれなくてごめんな。大事なくるみのこと守ってあげられなくて、ごめん…」
くるみの目からはまだ涙が溢れてる。
「くるみ。先生くるみのこと本当に大切に思ってるんだ。だからな、くるみの心の準備ができるまではくるみのこと抱きたくない。
大切なくるみの、大切な初めてをこんなことで奪いたくないんだ。
この前、約束しただろ?くるみの覚悟ができてから、くるみのタイミングでしようって。
俺、くるみのことこれからずっと守るから。もうこんなことがないように、ずっと一緒にいるからさ、
初めては、ちゃんとお互いにいいと思えるタイミングでやろう。」
"わたし、なんてこと言っちゃったんだろう…
ぐちゃぐちゃな感情にまかせて、ひどいこと言っちゃった。先生はこんなに考えてくれてるのに…。
大切なのに、ちゃんとした思い出にしなきゃいけないのに、まるでどうでもいいみたいに抱いてなんて…
わたし、最低だ…"
「ごめんなさい…先生、わたし…」
「謝らなくていいよ。わかってるから。言わなくても全部わかってるから。」
しばらくの間、くるみは泣き止むことができなかった。
