
くるみの初恋、高校教師。
第19章 先生助けて…
家につくとソファーに座り、一ノ瀬はくるみを抱き寄せた。
「くるみ。今日は学校休んでいいから。家でゆっくりしたらいいからな。昼前には戻らないといけないんだけど、先生もう少しだけここにいるから。」
「うん…」
くるみは力なく返事をし、心身ともに疲れた体を先生にあずけた。
そしてしばらくすると、くるみが話しはじめた。
「先生…?さっき、すごく怖かった…」
話すと恐怖がよみがえり、声も震えてしまう。
「くるみ、大丈夫。無理に話さなくても大丈夫だよ。俺がそばについてなくてごめんな。」
「ううん…違うの…。
さっき、知らない人に触られたら…っく……うぅ…」
「くるみ、わかってるから。大丈夫だから。」
一ノ瀬はくるみを抱きしめ、頭と背中を撫で続けた。
「それで…すごく怖くて気持ち悪くて…。すぐに先生の顔が浮かんだの…。
その時ね、まだなのに…先生ともまだなのにって…」
「くるみ…」
「先生にも触られてないとこなのに…
わたし、初めては先生がいいのにって…。
あんな男の感触早く消したい…消したいよ…
先生お願い。先生が抱いて消して…っ」
