くるみの初恋、高校教師。
第8章 先生が家に
修理が終わり、くるみは先生と2人きりになった。
「先生。ありがとうございました。」
「どういたしまして。よかったね。
危うく水風呂に入らないといけないところだったな。」
「水風呂になるなら、入らないですよ…」
「さっき、お水でなんとかしますって言ってたの誰だよー!
…ねぇ、ちょっとだけ先生と話しない?ダメかな?」
「え?あ、いえ、ダメじゃないですけど…
あの、じゃあお茶入れます。」
「そんなに気遣わないで。」
「いえ、私が飲みたいだけですので。」
「そう?ありがとう。」
"こういうきちんとしたところは、母親譲りなんだな。"
一ノ瀬はキッチンへ向かうくるみの背中を見ながらテーブルに座った。
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