僕らのStoryline
第2章 同じ朝、もう一度、何度でも
こうじは雑誌でもいくつか連載をもっている。
その中の一つがカメラだ。
その連載をしてる出版者の方から別の雑誌のカメラマンとして参加しないか、とお誘いを受けているそうで。
その打ち合わせが今日はある。
俺はふっかさんとのラジオの収録がある。
「ほな、またな」
「うん、気をつけてね」
こうじの迎えの車が先に出ていった。
互いの仕事も一から十まで全部話してはいない。
だけど、カメラが好きなこうじが今回の仕事を大切にしていて力をいれてるのは分かる。
マネージャーの話だとモデルを撮るそうだ。
女?男?
っていうか、俺たちの場合、どっちに気を付けなきゃならないの?
そんなことを考えていたら手がとまっていて。
だから、いつもこうじに一つのことしか出来ないって、
言われちゃうんだよな。
打ち合わせしか今日はないと聞いているから、
またこうじはこの部屋に帰ってくる。
ちょっと、踏み込んで聞いてみようか。
そんなことを考えながら支度をして、
俺も仕事に向かった。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える