
❇️片暉の残照❇️
第22章 香油と裏切り者
「サンドラ…明日のお茶会はネールとの顔合わせもあるんだ…テイスを巻き込んではいけない…」
なだめるような言葉にサンドラ様はギッとロミ様を睨む!
「はあ?顔合わせもクソもあるかよ!俺たちをバカにしているとしか思えない!成人の義も終えていないガキと何を話せって言うんだ!」
サンドラ様とロミ様は明日――――…誰かとお茶会の予定らしく…深くため息をついた。
「大事なお茶会みたいですね、呼ばれていない私が会に参加するのは失礼なのでは?」
「そ、そうですよ!サンドラ様――――冗談も度が過ぎると怒りを買いますよ!」
お兄様も明日のお茶会に私を参加させないように必死そうだ!
