
❇️片暉の残照❇️
第12章 お茶会と緊張の挨拶
「ロンド――――!ロンド!」
インギル嬢は信頼している執事のロンドを呼びつけると――――…
「――――養女の一人や二人…消えてもハジロ公爵は痛くも痒くもないでしょう……。あの…ガキ…テイスって言ったかしら?事故…事件…――――あぁ!もうなんでもいいから!消して!」
実の娘でないのなら――――いなくなっても補充が効くはずだと…、インギル嬢は安易な解決法を怒りに任せて口から吐き出した!
一瞬…戸惑うロンドだったが――――…
「かしこまりました――――インギル様のためなら」
と、その提案を飲み込んだ!
「ロンド――――…貴方だけよ…私の見方は…」
「///インギル様…」
ロンドもまた……赤毛の主にただならぬ想いを寄せているなど…インギル嬢は知るよしもない。
