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❇️片暉の残照❇️

第8章 成祝の義とスノーフェアリー


「娘――――…表を上げ、ジルベルト様に顔を見せよ」


リュークと言う男の人に再び冷たい言葉で上顔を言い渡され…私は恐る恐る顔を上げた。



「は…はじめまして――――、テイス・ハジロでございます…」


顔を上げると、そこには――――…


銀色の髪で濃い黄金色の瞳の…お父様と年代の変わらぬ男性が立っていた。



――――銀色の…髪……


その銀色の髪は植物園で出会った…男の人を思い出させる。


「ほう――――…なんとも幼い顔立ちではないか…本当に成人したのか?13、14と言われても疑わぬぞ?――――しかも…なんだ?その眼帯は………まさか病気持ちか?」



私の顔を見たジルベルト様は顎に手を当て見下すようそういい放った。




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