
ここから始まる物語
第17章 究極の二択
「大事な話があるの」
レナが、いつになく真剣な顔でそう言いました。
庭で剣の稽古をしていたピスティは、
「どうしたんだい」
と、剣を降る腕を止めて、レナを振り返りました。
庭には、ライとフウとゲンもいました。
ゲンは、レナの言葉を聞いて気を使ったのか、
「それじゃあ、わしはこれで失礼致しまする」
と言って庭から出ていこうとしました。
ライも、
「おらあも用事があるで、今日は帰るだ」
とゲンに続きます。
「中座御免」
フウも、途中で席を立って済まない、と言って地面に片膝をついて頭を下げました。
しかし、そんな三人を、レナは止めたのでした。
「待って! ピスティだけじゃなくて、仲間のみんなにも聞いてほしいの。すごく大事な話だから・・・・・・」
レナはただならない様子で、ピスティたちを眺めています。ライもゲンもフウも、一瞬顔を見合わせて、足を止めました。
「レナさま、そんな怖い顔してどうしただ」
ライが尋ねました。
「大切な話だから、部屋に入って聞いてほしいの」
いつもは溌剌としているレナが、今日は様子が違います。いったい、どうしたというのでしょう。
ピスティは心配になって、レナの言う通り、城の中の一室に、みんなを集めました。
※
レナをはじめ、ピスティとライとフウとゲンは、机を囲むように椅子に座っています。
「で、どんな話なんだい」
ピスティは、レナを緊張させないようにと、なるべく柔らかい声で話を切り出しました。
レナは、一度息を飲んだかと思うと、ぽつりとこう言いました。
「私、自分の正体がわかったの」
レナが、いつになく真剣な顔でそう言いました。
庭で剣の稽古をしていたピスティは、
「どうしたんだい」
と、剣を降る腕を止めて、レナを振り返りました。
庭には、ライとフウとゲンもいました。
ゲンは、レナの言葉を聞いて気を使ったのか、
「それじゃあ、わしはこれで失礼致しまする」
と言って庭から出ていこうとしました。
ライも、
「おらあも用事があるで、今日は帰るだ」
とゲンに続きます。
「中座御免」
フウも、途中で席を立って済まない、と言って地面に片膝をついて頭を下げました。
しかし、そんな三人を、レナは止めたのでした。
「待って! ピスティだけじゃなくて、仲間のみんなにも聞いてほしいの。すごく大事な話だから・・・・・・」
レナはただならない様子で、ピスティたちを眺めています。ライもゲンもフウも、一瞬顔を見合わせて、足を止めました。
「レナさま、そんな怖い顔してどうしただ」
ライが尋ねました。
「大切な話だから、部屋に入って聞いてほしいの」
いつもは溌剌としているレナが、今日は様子が違います。いったい、どうしたというのでしょう。
ピスティは心配になって、レナの言う通り、城の中の一室に、みんなを集めました。
※
レナをはじめ、ピスティとライとフウとゲンは、机を囲むように椅子に座っています。
「で、どんな話なんだい」
ピスティは、レナを緊張させないようにと、なるべく柔らかい声で話を切り出しました。
レナは、一度息を飲んだかと思うと、ぽつりとこう言いました。
「私、自分の正体がわかったの」
