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邪恋の爪痕と片恋の彼

第1章 笑えない話し…


俺には…人に言えない――――…事がある。



それは――――…



同期の野田 実(のだ みのる)【男】に…

恋愛感情を持っていたことだ。



自分でもおかしいと……思いつつ…ここ数年ザワつく気持ちを隠しながら【歪んだ男の友情】を歩んで来たが。



「お前も参加してくれ!俺の結婚式!」



の、言葉と招待状で――――…


俺の野田への恋心と失恋が確定した。















「大丈夫ですか?境井(さかい)さん」


「――――あ…うん…大丈夫…」


で――――結婚式当日…


披露宴の後の二次会終わり…。


会社の後輩に介抱されているしまつ…


「大丈夫って――――大丈夫じゃないですよね?」


確かに…口元…ゲロ臭で気持ち悪い。


「タクシー…拾ってくれたら自力で帰るから大丈夫――――明日から連休だし……なんやかんやで…助かった」


「助かったって――――…もう、立てますか?」


周りを見ると…結婚式の二次会グループはなん組かに別れ各々三次会に向かう背中が見えた。


「真壁(まかべ)…ぉまえも…三次会に行くん……だろ?行けよ……俺は…見ての通りダウンだ…」


「見れば分かりますよ――――…っく…飲み過ぎですよ」


飲まないと…最後の台詞は言えそうになかったから…



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