
邪恋の爪痕と片恋の彼
第2章 ペアグラス
「――――ちょっ!」
ベッドに腰かけた真壁が俺の頭を撫でながら近づいてくる!
「///よっ――――てた!酔ってたから!それに…お前の言う通り…ちょっと…自暴自棄だった…から…。俺……あんな…事を///した…お前を利用した……と、思う……。だから…好きとか…付き合いたいとか……ゴメン――――マジで今は…考えられない…。
つ~か、真壁…も、彼女と別れて――――……欲求不満だったとか?ネジが外れてた…とか?」
「は!?――――境井さん…マジで言ってます?」
――――えっ?怒った?
「ねえ?境井さん……俺の、話し聞いてました?」
「///えっ――――と…」
俺は一瞬光を失った真壁の瞳が怖くて…目を反らした。
