
キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~
第6章 キツネ様の話し合い
今にも出したいため息を堪えて、慣れた手付きで服を脱いだ。裸くらいどうってこともない。何せ敵である勇者と変態プレイしてるから、このくらいじゃキツネ様はめげないのだ。
「でっ、次は何をするの?尻尾でも振ってあげようか?」
素っ裸でソファーに手を着いた。わざとらしくお尻を持ち上げて尻尾をフリフリ。それを見た男の人は真っ赤だった。つまんない男だ。
「ねぇ、どうしたの?何もしないの?」
今度はソファーに腰掛けた。それでも突っ立ったままの男の人に、クスクスと小さな笑いが出てしまう。
「なっ、俺を笑うなっ!」
「ごめんね?でも、だって、それ」
男の人に指さした。その異変に気づいたようで気づいてない男の人は、股間を押さえて座り込んだ。ここまでくればキツネ様の勝利だ。もう何も怖くない。
「おっきくなっちゃったね?」
「うっうるっうるさい!」
「ねっ、……したいの?」
「っ!!?」
足を伸ばして男の人の肩に触れた。戸惑っている様子が面白くてニヤニヤが止まらない。
「私を裸にさせたのは、あんたよ。……どうしたいの?」
男の人の呼吸が荒くなっている。欲情に染まった顔を私に向けた。気持ち悪くて鳥肌が立ったけど、ウソの笑顔を張り付けて、足先で男の人の喉仏に触れた。
「……やらっ、せろ」
「やらせろ、ですって?ねえ、ここがそう言ったの?」
喉仏をぐいぐい押した。それを拒否しないってことは、こいつも同類。いいね、喉を押し潰されるってどんな感じだろう。
「……やらせて、くださいっ」
「あらっ、イイコね。でもダメよ」
「へっ!?」
「あんたは夢中で気づいてないけど、居るわよ、うしろに。こわーーい鬼さんが」
笑顔で男の人の後ろを指さした。おずおずと振り返って、それを見た瞬間、「ぎゃあああああ!!」と盛大な叫び声を上げた。
