テキストサイズ

放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第14章 夏祭りと朝焼け

「もう遅いし寝ようか?」


「うん」


「俺まだ眠くないから、ベッドで寝てて」



ベッドのほうで電気を薄暗く調整してから


「おやすみ」と踵を返すと、バスローブの背中をツンと引かれた。


「……あのね、不眠について調べたの。眠れなくても横になって目を閉じるだけで、寝ないよりいいんだって」


「あーうん」


知ってる。


でも……



「一緒に寝よう? 誰か傍にいたら寝れるかも」



本気で言ってるのかな。



俺が色葉の前で何もせず寝れるわけないのに。



でも色葉の目は真剣で、そこに緊張の色も見える。



俺を心配して一生懸命繋いだ言葉を、むげにできなかった。



あとは理性だ。



それをマックスまで強めて、俺は色葉の隣に横になった。



バスローブの胸元にある柔らかそうな丘や、はだけかけた襟元。



いつでも中に手を突っ込めるようなその衣服から全力で気を逸らす。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ