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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第15章 クラウン



小山『あの〜…すみません…』


矢島『はい、何ですか?』


小山『あの…私相模原工業高等学校の者なのですが…先日ここでウチの生徒が万引きしたと聞いて…』


矢島『あぁ、あの子か…』


小山『あの…万引きした瞬間を目撃されたと聞いたのですが…』


矢島『はい、僕はレジの方で作業してたので…ちょうど一直線先のあの辺りで万引きしていましたね。』


小山『そっそうですか…あの…彼は何を万引きしたんですか?』


矢島『あそこの棚にある栄養ドリンクを1本カバンの中に入れてましたね、それを裏口から出てきた店長が目撃して…』


小山『そうだったんですか…』


矢島『でも…今思うと何か不自然だったんですよね…』


小山『不自然…?』


矢島『えぇ、まぁ…こんなこと言うのも変なのですが…あの場所って監視カメラの真下なので…カメラの前で堂々と万引きするのかなって…』


小山『確かにそうですね…でも、栄養ドリンクが欲しかったっていうことも…』


矢島『そこなんですよ、僕が気になってるところ。』


小山『えっ?』


矢島『実は彼…30分前頃に一度このコンビニに来てるんです、僕レジ担当していたのではっきりと覚えています。』


小山『万引きした30分前にも来てたってことですか?』


矢島『えぇ…しかも…不思議なことに…30分前に来た時も…栄養ドリンクを買ってたんです。』


小山『えっ?!』


矢島『確か4本くらいまとめて買ってたかなぁ…あっ、ちょっと待っててください!』


小山『あっはい……』

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