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春夏秋冬

第118章 はかない

冬の寒さが増す日々
あなたからの手紙はこない
今は簡単な発言場所があり
他者とのコミュニケーション
行き交う中で
私達は
手紙から始まり
どちらかが消えるまで
繋がれている

字を紙に
落とすことで
あなたは
私を知る

破り捨てようが
大切に保管しようが
お構いなし
変わらない

そして
流れる月日に身を投じて
あなたも
わたしも

いつか
たぶん


何処かですれ違い

そう
きっと


また

違うタイミングで


あなたを見つける


星が勢い増して流れ
時代は変化し


あなたも
わたしも


老いてゆく
美しさをしる…

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