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お酒とオールバックに溺れる夜

第15章 第15酒 -戦友①の味-

私は、その日
珍しく
遅くまで残っていた
薫さんの様子が気になって

早めに帰ることにした。

純さんは
怪訝そうな顔をしていたけど

明日
急に出勤になってしまったと
わざわざ嘘まで付いて。

本当は
二人っきりになんてしたくない。

でも
そんな権利
私には無い。

薫さんの
雰囲気から

大切な話をしたいのだと
察した。

邪魔なんて出来なかった。

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