
ぼっち─選択はあなたに─
第25章 居場所【選択7】
「クロード、少しナツミの相手してやれよ。半年ぶりに会えたんだ、お互い話したいこともあるだろ」
そんな二人の様子を見て、バットが気を利かせる。
「えっ、いいの? でもクロード忙しいよね?」
「いや──大丈夫だ」
「ほんと? やったぁ!」
ナツミは満面の笑顔で喜んだ。
そんなナツミの姿を見て、クロードの顔も綻ぶ。
「ナツミ、レイナの宿屋で待っててくれ。用が済み次第、迎えに行く」
「わかったわ!」
ナツミは軽やかに髪を揺らしながら部屋から出て行った。
「ははっ、ナツミは変わらず元気だな、半年間も石化されたっていうのに」
「だな」
「でもこれでクロードもヒカルも、危ない目に合わずに済んで安心したぜ」
「ああ」
クロードはずっとナツミのことが気がかりだった。ヒカルと同じようにナツミとは西の森で出会い、ソルトの町に連れてきた。そしてモンブラン城に行きたいと言ったナツミを一人で行かせてしまったがために、こんなことになってしまった。
「しっかし、ヒカルとレイナに限らずナツミもか」
「?」
「……ったく、お前が羨ましいぜ」
ポスッと軽く肩を叩くバットにクロードは首を傾げる。リュージンも隣でウンウンと頷く。
「でも……クロードにその気がないなら、オレにもチャンスはあるわけだ」
リュージンが不適な笑みを浮かべる。
「えっ……リュージン、まさか……」
驚く二人を残して、リュージンは部屋をあとにした。
そんな二人の様子を見て、バットが気を利かせる。
「えっ、いいの? でもクロード忙しいよね?」
「いや──大丈夫だ」
「ほんと? やったぁ!」
ナツミは満面の笑顔で喜んだ。
そんなナツミの姿を見て、クロードの顔も綻ぶ。
「ナツミ、レイナの宿屋で待っててくれ。用が済み次第、迎えに行く」
「わかったわ!」
ナツミは軽やかに髪を揺らしながら部屋から出て行った。
「ははっ、ナツミは変わらず元気だな、半年間も石化されたっていうのに」
「だな」
「でもこれでクロードもヒカルも、危ない目に合わずに済んで安心したぜ」
「ああ」
クロードはずっとナツミのことが気がかりだった。ヒカルと同じようにナツミとは西の森で出会い、ソルトの町に連れてきた。そしてモンブラン城に行きたいと言ったナツミを一人で行かせてしまったがために、こんなことになってしまった。
「しっかし、ヒカルとレイナに限らずナツミもか」
「?」
「……ったく、お前が羨ましいぜ」
ポスッと軽く肩を叩くバットにクロードは首を傾げる。リュージンも隣でウンウンと頷く。
「でも……クロードにその気がないなら、オレにもチャンスはあるわけだ」
リュージンが不適な笑みを浮かべる。
「えっ……リュージン、まさか……」
驚く二人を残して、リュージンは部屋をあとにした。
