
ぼっち─選択はあなたに─
第22章 闘技場
クロードが闘技場を出たのを確認すると、ユズリノは再び口を開いた。
「あなたは何者なの? 一体何を企んでるの?」
腰から下が石化されたユズリノとメキユは、薔薇のツルに締め上げられる男を睨み付ける。
「クックック……それを知ってどうなる。もうじきお前たちは死ぬというのに」
「石化が解けずに? ええ、そうね。どうやらあの指輪の力がないと石化を解くのは無理みたいね」
「そういう意味ではない、お前たち……いや、この世界に存在するものたちは皆死ぬのだよ、神の裁きによって」
「!?」
「クックック……あのモンブラン城が姿を現した頃から、破滅は始まっているのだ。シャドーが現れたのも愚かな人間を裁くため……」
「あなたは一体何を言っているの!?」
薔薇のツルが更に男の身体を締め上げる。
「信じたくなければ、信じなくてもいい……いずれ皆死ぬ。しかし私は生きる……神の石が揃えば、モンブラン城を動かすことができるからな」
「そういうことか」
フード男がペラペラと話したあと、どこからかまた違う男の声が聞こえてきた。
「誰!?」
すると闘技場の出口からこっちに向かって歩いてくる人影が見えた。
「クロード!? まさか戻ってきたの!?」
「まさか。彼ならヒカルを助けにザッハ伯爵の屋敷に向かったよ」
そう答えたのは、頭にバンダナを巻いたリュージンだった。
「あなたは何者なの? 一体何を企んでるの?」
腰から下が石化されたユズリノとメキユは、薔薇のツルに締め上げられる男を睨み付ける。
「クックック……それを知ってどうなる。もうじきお前たちは死ぬというのに」
「石化が解けずに? ええ、そうね。どうやらあの指輪の力がないと石化を解くのは無理みたいね」
「そういう意味ではない、お前たち……いや、この世界に存在するものたちは皆死ぬのだよ、神の裁きによって」
「!?」
「クックック……あのモンブラン城が姿を現した頃から、破滅は始まっているのだ。シャドーが現れたのも愚かな人間を裁くため……」
「あなたは一体何を言っているの!?」
薔薇のツルが更に男の身体を締め上げる。
「信じたくなければ、信じなくてもいい……いずれ皆死ぬ。しかし私は生きる……神の石が揃えば、モンブラン城を動かすことができるからな」
「そういうことか」
フード男がペラペラと話したあと、どこからかまた違う男の声が聞こえてきた。
「誰!?」
すると闘技場の出口からこっちに向かって歩いてくる人影が見えた。
「クロード!? まさか戻ってきたの!?」
「まさか。彼ならヒカルを助けにザッハ伯爵の屋敷に向かったよ」
そう答えたのは、頭にバンダナを巻いたリュージンだった。
