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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第14章 幸せ

ずっぷ、ずっぷ、ずっぷ…



「あっ…あ、ン…あうっ…」



やだ、キモチイイ。



こんな、恥ずかしいの、キモチイイ。



実際には見えないくらい高いところにある部屋なんだけど。



それでも、一面ガラス張りだから。



まるで、あたしはみんなに見られながらされてるみたい。



「いつもよりキツイよ、優依。感じすぎ」



彼は荒い呼吸をしながらそんなことを言った。



「だっ、て…こんな、の…恥ずかし…ぁあっ!」



部屋が明るいから。



いくら高層階にあるこの部屋でも、



外からは丸見え。



「あっ…ああぁ…気持ち、いいよぉ…」



もうダメ…



イっちゃ…



「ひうううっ!」



ビクンビクンビクン…



くらくらする。



体から力が抜けてふらついた。



だけど、最高に気持ちよくて。



最高に幸せ。



「…優依、優依」



「ん…」



気づいたらベッドにいた。



「あ…あたし、寝ちゃって…」



いつから寝てたのかな。



さっきのは夢…?



「ごめんね。無理させちゃって」



彼があたしの頭を撫でてくれた。



「ううん…嬉しい」



夢じゃない。



あたしのお腹は彼ので熱くて痺れているもの。



「志桜さん…だいすき」



あたしは彼に抱きついた。



彼はあたしをぎゅっと抱きしめてくれた。



あたしたちはそのまま深く眠り込んだ。







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