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介護のお仕事

第2章 食事介助 さやか

お風呂が終わり、今は、午前11時30分。着替えを終えた雅也に、介護員が近付いて来た。

「小林君ね!はじめまして、松岡さやかです。これから食事だから、準備手伝ってね!」

雅也は、「はい、ヨロシクお願いします!」と頭を下げる。

さやかは、長めの髪を後ろでクルっと巻いて束ねている、上品な感じの落ち着きある介護員である。さっきお風呂場で、Hなことをしたせいか、いつにもまして彼女のスタイルに目がいってしまう。女性にしては、身長が高めで、痩せてもなく太くもなくだが、胸の大きさは目立つ。さっきの彩乃といい、介護の女性って胸の大きい人多いな!って雅也は思う。

「私に着いてきて!」

と言われ、さやかの後ろを歩くと、さやかのお尻が目に入る。お尻にピタッとフィットするジャージを履いているため、お尻の張りが雅也の目を釘付けにする。少し小さめのパンツの線もクッキリと出ている。雅也は、このお尻に性欲を感じない男はいないんじゃないか!と思う。

部屋に着くと、10人くらいの利用者さんが、テーブルに着いている。

「先ずは、皆さんにお茶を配って!」

と言われ、お茶が熱くないのを確認して、コップに注ぎ、お茶を配る。続いて、調理担当の従業員さんがラックに乗った食事を運んできてくれたので、それも配る。さやかが

「名前をよく確認してから配ってね!間違えると大変よ!」

と言うので、「ハイ!分かりました!」と返事をし、慎重に確認して配る。

全部配り終ると、既に皆さん食べ始めている。雅也は、自分で食べることのできない利用者さんの介助を指示された。

「その利用者さんは、スプーンを口に持っていけば食べてくれるから、ゆっくりと食べさせてあげてね。」

さやかに言われ、慎重に食べさせる。喉に詰まったら命に関わる、介護の仕事の中で、最も注意をしなければならない仕事の一つだ。

ご飯も食べさせ、食器もラックに片付けた。床を見ると、少しお茶がこぼれている。拭いておかないと利用者さんが滑って転倒する可能性がある。モップを探すも近くにない。そこで、さやかに聞いてみる。

「床が濡れてるので拭きたいんですが、モップありませんか?」

するとさやかは、「モップは、トイレの横の創庫よ!創庫には利用者さんが入らないように鍵を掛けてあるの!鍵の場所は、ここの後ろ、分かる?」

と言われ、雅也は、鍵を探す。


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