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びっくり事件簿

第13章 トイレットペーパー不足のデマ。

元々、その日、夫を車で迎えに行ったのは、その帰りに家族で外食をするためだった。なので、家族全員、夕飯をまだ食べていない。

何軒目かの空振りで、息子がぐずり始めた。

「お腹空いた!ごはんまだ??」

そりゃそうだ。

「ねぇ、まだ使いかけの1ロールは8割以上残ってるし、たぶん、月曜には買えると思うから、もうご飯行こう?」

そう提案したが、まだ探したそうだった夫。とりあえず先にご飯を食べてその後に探そうと説得し、ペーパー探しを中断し、とりあえず家族でたまに行くラーメン屋へ行った。ラーメン屋を出た後、すぐ隣のコンビニを覗く。無い。そしてラーメン屋から、道路を挟んで斜め向かいのスーパー。

ここに無かったら月曜まで待とう、そう決めて探しに入ったスーパーのペーパー売場も、空。やっぱり無いか…。諦めて帰ろうと思ったが、食事をしたあとということもあり、トイレに行きたくなったので、ちょっと店のトイレを借りる。トイレの中で座ったまま対策を考える。そして、思いだした。
息子がトイレトレーニングを始めたばかりの頃、よくお世話になっていた、トイレに流せるタイプの赤ちゃん用お尻拭き。あれなら売れ残っているかもしれない!

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