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テレフォン -約束-

第5章 原色の気球と花束と




「え?」と、言おうとしたアタシは、それを咄嗟に飲み込めば・・・・

まるで、雨を逃れる為に入った曖昧宿での沈黙の2人のようになり・・・・

売買を交わした立場と

既に肌に触れ合った順序は違えども


3つ呼吸をしてから

「はい」

とアタシが答えた瞬間に“運命の赤い細い糸”が

アタシの左手小指と、由井さんの右手小指に繋がったのでした


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