未成熟の誘惑
第4章 支配
人間は飽きる生き物だ。
どれだけハマろうと、どれだけ金をかけようと、いつか必ず飽きが来るのだ。
異性、テレビ、ネット、ゲーム、創作……etc。
幼女も、そう。例外にはならない。
えりなは今隣で、すやすや眠っている。
起こさぬようにそっと立ち上がり、執事に連絡する。
この城はもう飽きたから、そろそろ誰かに売り出したかった。
部屋のICキーをかけ、闇オクに出品する。
タイトルは「未成熟の誘惑12」。
価格は10万からスタート。
思えばこれも中々のアイデアだ。
風俗とも違う、喫茶店とも違う。
個人の家は通報がない限り、人目に晒される可能性はほとんどない。
加えてこの防音設備だ。私様に抜け目はない。
オークションを確認すると、既に100万を越えていた。
しかし一般人には絶対に分からない。何故高々鍵一つが、ここまで値を張るのか。
だが解る奴には解る。
貴族は愚かで、馬鹿で、屑で、どうしようもない、鴨だ。
マイルドマルボロに火をつけ、薄汚れた煙を全身に駆け巡らせる。
廊下を歩くと、それぞれの部屋から美しい悲鳴が響き渡る。
最高のクラシックに身を包みながら、またくだらないことを考え始めた。
次は………
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