
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第11章 銅玄
「三郎――――カッコいいっすね!」
白馬がペガサスの読み上げる“三郎”の人柄に感心していると、住職が「ど~も」と、照れた。
「まぁ、私の御先祖様の事ですから…多少の美化はしているかもしれませんが、賢く勇敢だったと言われています。
短命の時代で80まで生きた人のようですから…健康で骨太だったみたいです。お陰さまで我々の家系は皆、長寿です」
住職は誇らしげに自分の腕を叩いて見せた。
「へ~、それは大往生でしたね」
高田が住職に微笑むと白馬が首をかしげる。
「白馬――――お前、昔の寿命知らないのか?」
煌太が呆れたように言うと白馬が「は?!バカにすんな!」とムキになる。
「まぁ、まぁ…昔は今のように栄養もとれなかったし…病や怪我――――直ぐには治せない事が多かったんだ。
60まで生きたら大往生――――って、言われていた時代もあったんだよ?」
丁寧な高田の説明に白馬は「なるほど」と、納得して再び漬け物をかじる。
