
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第10章 抗う力
「カムイ――――!カムイ?」
『ガウ!――――ガウ!』
ペガサスが何度か声をかけると返事をする。
返事のする方はすでに雑草が荒れ生える場所を過ぎ、石や岩がゴロゴロと転がる…まさに川岸のギリギリの場所だった。
「川――――じゃないっすか!」
後からついてきた白馬が、雑草エリアを抜けると足元に水が来ている場所に“川じゃん”と、うろたえていた。
「遼君は?!」
高田は岩や石のある場所に出たことで見晴らしがよくなったと…川沿いをキョロキョロする。
と――――…
雑草の中――――…何かが横たわり、足だけが川にチャプチャプと浸かっている人物がいた!
『ガウ!ガウ!』
その人物の近くでカムイが吠え!煌太の鳥がその頭上を飛び回っている!
「あそこだ!」
四人は川に足だけ浸かり…倒れている人物に駆け寄る!!
と――――そこには!
探していた遼が倒れていた!
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