
【参加型小説・連鎖の尻尾】
第6章 新たな事件と謎
ペガサスは用事がすんだのか、客間に顔を出した。
手には風呂敷に包まれた木箱が見えた。
「す、すみません…声が大きかったですか?」
「廊下の奥まで聞こえていましたよ――――…遼(りょう)、今日は見えて動揺したのでしょ?
深呼吸をしなさい……それでも無理なら類に話を聞いてもらいなさい」
ペガサスの後に客間に入ってきた善が見習いに頬笑む。
渋い笑顔ではあるが、ペガサスの胡散臭い笑いとは品も質も違う気がした。
「――――も、申し訳ございません。修行が足りませんでした。」
「いやいや、こればっかりは修行とかじゃど~にもならんから!聞くぞ話!」
ペガサスは白馬のお茶がまだ飲まれていないことに気がつくと、手に取りグイッと飲み干した。
