無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

大野「このお店ね、俺の友達がやってるお店なんだ。」


聖輝「そっそうなんですね…」


大野「うん。だからこの部屋だけ奥の方に作ってもらったんだ。」


聖輝「そっそうですか…」


ダメだ…


緊張しすぎて相槌を打つのが精一杯だ…


大野「りょうくんって、本名？」


聖輝「いっいえ…本名じゃないです…」


大野「そっか、本当の名前は何て言うの？」


聖輝「なっなま…名前は…えっと…すっ涼野…聖輝…です…」


大野「涼野聖輝くん…」


やばいやばい…！！


僕、本当にあの国民的アイドルの大野智としゃべってるんだ…


あぁ、心臓がバクバクし過ぎて苦しい…！！


聖輝「…っ……」


大野「涼野くん…大丈夫？」


聖輝「あっごっごめんなさい！その…まさか…有名人の方と会えると思ってなかったので…」


大野「そっか…」


聖輝「…っ……」


大野「涼野くん。」


聖輝「えっ…？」


大野さんは僕の隣に座って、優しく背中をさすってくれた。


大野「大丈夫、大丈夫だから。」


聖輝「大野さん…」


何だろう…


すごく気持ちいい…


それに、さっきまで苦しくて死にそうだった胸も…


少しずつ落ち着いてきたみたい…


聖輝「あの…ありがとうございます…」


大野「大丈夫？しんどかったらいつでも言ってね？」


そう言うと、大野さんは元にいた席に戻った。


僕に気を遣ってくれたんだ…


やっぱりトシオさん…いや、大野さんはチャットでやり取りしたように優しい…