
my destiny
第9章 Scar
【智side】
「俺、諦めないよ
ちゃんと自分で、一緒に居るって決めたんだ
だから大丈夫だよ」
「そうかい?」
デカイ顔が近づいてきて、迫力がある。
コメディだったら笑うところだけど、オイラは思わずのけ反る。
「そうだよ!」
「また、同じことがあっても耐えられるかね?」
え…?
「あの時みたいに悪意を持った捏造の記事が出て
どんどん周りから固められて行って
否定すれば、それが肯定になるように操作される
そういう事態になっても
君は諦めずに耐えられるかな?」
ドキッとした。
聞きたくない。
「もしも彼が結婚するというような記事が出たら
君はまた死にたくなるのでは?
ゆっくり衰弱して
一人で終わらせようとするのではないかな?」
「ちがっ、違うよ!」
助けを求めてエンケンさんを見たけど、彼は悲しそうな顔をして黙ってオイラを見てるだけ。
「どんな状況でも揺るがない強い望みを持ちなさい」
嫌だ、聞かない!
オイラは耳を塞いで、頭を左右に振った。
それでも神様の声は聞こえてくる。
「彼の献身を無駄にしてはいけない」
「翔君は俺のこと裏切ったりしない!
作られた嘘なんか信じない!!」
「自分がどう在りたいか」
「うるさい!」
「自分で決めるんだよ」
「うるせぇ、しがらきやき!!!」
うるさい、うるさい、うるさい!!!!
「俺、諦めないよ
ちゃんと自分で、一緒に居るって決めたんだ
だから大丈夫だよ」
「そうかい?」
デカイ顔が近づいてきて、迫力がある。
コメディだったら笑うところだけど、オイラは思わずのけ反る。
「そうだよ!」
「また、同じことがあっても耐えられるかね?」
え…?
「あの時みたいに悪意を持った捏造の記事が出て
どんどん周りから固められて行って
否定すれば、それが肯定になるように操作される
そういう事態になっても
君は諦めずに耐えられるかな?」
ドキッとした。
聞きたくない。
「もしも彼が結婚するというような記事が出たら
君はまた死にたくなるのでは?
ゆっくり衰弱して
一人で終わらせようとするのではないかな?」
「ちがっ、違うよ!」
助けを求めてエンケンさんを見たけど、彼は悲しそうな顔をして黙ってオイラを見てるだけ。
「どんな状況でも揺るがない強い望みを持ちなさい」
嫌だ、聞かない!
オイラは耳を塞いで、頭を左右に振った。
それでも神様の声は聞こえてくる。
「彼の献身を無駄にしてはいけない」
「翔君は俺のこと裏切ったりしない!
作られた嘘なんか信じない!!」
「自分がどう在りたいか」
「うるさい!」
「自分で決めるんだよ」
「うるせぇ、しがらきやき!!!」
うるさい、うるさい、うるさい!!!!
