
ふぃくしょんエッチ
第3章 トウメイニンゲン
一度は奴の手から離れたナイフ。
しかし、身動きの取れない俺と
凶器を持ったあいつじゃ勝負は
決まっていたようなものだ。
もう………覚悟はできていた。
グシュ…
「うっ!…………くっ…」
お腹に激しい痛みが走ると
それを中心に段々と熱くなっていく。
ナイフが…刺さっている…。
『はぁっ…はぁ…死ね…』
ナイフが引き抜かれると
栓が抜けたように溢れてくる血。
これは…俺の血か………?
ただ、縛られた足と手じゃ
見ることしかできない。
どんどんと床に広がっていく。
横に倒れたまま動けない俺は
血の滴るナイフと血の足跡が
歩いていく姿を見た。
マリア…クリス…
やがて、この部屋も静寂に包まれる。
奴の気配が消えたのを確認すると
最後の力を振り絞り呼び鈴を鳴らす。
誰か…来てくれるといいが…。
……………あ……
これは…
テーブルが転けたせいだろうか。
クリスの…おもちゃ…。
リチャードに寄り添うに
白い飛行機が横たわっている。
それだけでなぜか涙が溢れた。
痛みが消え、体がどんどん軽くなる気がする…
あぁ…
最後に…もう一度………
もう一度だけ…………
2人に……………………
しかし、身動きの取れない俺と
凶器を持ったあいつじゃ勝負は
決まっていたようなものだ。
もう………覚悟はできていた。
グシュ…
「うっ!…………くっ…」
お腹に激しい痛みが走ると
それを中心に段々と熱くなっていく。
ナイフが…刺さっている…。
『はぁっ…はぁ…死ね…』
ナイフが引き抜かれると
栓が抜けたように溢れてくる血。
これは…俺の血か………?
ただ、縛られた足と手じゃ
見ることしかできない。
どんどんと床に広がっていく。
横に倒れたまま動けない俺は
血の滴るナイフと血の足跡が
歩いていく姿を見た。
マリア…クリス…
やがて、この部屋も静寂に包まれる。
奴の気配が消えたのを確認すると
最後の力を振り絞り呼び鈴を鳴らす。
誰か…来てくれるといいが…。
……………あ……
これは…
テーブルが転けたせいだろうか。
クリスの…おもちゃ…。
リチャードに寄り添うに
白い飛行機が横たわっている。
それだけでなぜか涙が溢れた。
痛みが消え、体がどんどん軽くなる気がする…
あぁ…
最後に…もう一度………
もう一度だけ…………
2人に……………………
