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恋のハードル高し!!

第18章 『ダーリン』&『ハニー』

「ミラ!!声出てないよ?!9割増!!」


後ろから、逞の声で野次が飛んで来た。
壇上の人には聞こえる会話だったが、マイクを向けられていたのは私だけで…


「誰が9割増だ!!」


と、マイクから入ったその声がスピーカーから流れた。


一瞬静まった会場が一気に笑に包まれた。
もちろんステージ上の生徒達も肩を震わせ、原因を作った逞は腹を抱えて笑っていた。


「最悪な幼馴染だな?タクは。」


勿論、これもスピーカーで全員に聞かせる事となった。
表彰が終わり次第速攻で壇上から降りたものの、全校生徒&先生に大きなインパクトを与えた私は、どこにいても注目の的になった。

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